2015-04-17

トロフィーに愛を載せて。


息子が暫くの間、
トロフィーを欲しがっていました。
 
習っているテコンドーの道場に
輝くように飾り並べられているトロフィー。
 
 
でも、始めたばかりのテコンドーでは
到底まだまだもらえない。
 
 
そこで、
 
「お行儀よくご飯を食べられたらトロフィー買ってくれる?」
 
「これができたらトロフィー買ってくれる?」

「そうだ!これならトロフィーもらえるでしょ!」
 
等々、
色々な理由をつけてトロフィーを貰おうとしていました。
 
 
 
 
お行儀よく食べられた時トロフィーを与えてしまったら、
その後またダラダラとお行儀悪くした時に
 
「トロフィー買ったのに。」
 
と言ってしまうのも嫌だし、
 
トロフィーを餌にして
「買ったんだからきちんとしようね」
 
と言うのも嫌。
 
 
 
この、欲しがっているトロフィーを、
何を達成した時に与えてあげよう、
何の機会がいいのかを考えていました。
 
 
 
そんな中、トロフィーとは関係なく
ある日彼の目の、
いつもの輝きが陰っているのに気が付きました。
 
 
最近少し、アクティビティーが多すぎたのかもしれない。


幼稚園で
大変な事もあるのかもしれない。

 
そういえば、妹が生まれてから、
極力息子だけとの時間も作っているつもりだったけれど
彼から見たら少ないのかもしれない。
 

もっともっとかまって欲しいんだ、きっと。
もっともっと愛して欲しいんだ、きっと。
私が思っているよりも、
もっともっと、もっともっと・・・・
 
 
 
でも、ママの身体は一つだけ。
 
夜はまだ下の子のおっぱいに起こされるので、
朝起きるといつもフラフラ。
 
疲れが取れるどころか、
オッパイ疲れで目の下にはクマ。
 
 
そんな中で、息子が
 
「ママ~!一緒に遊ぼ~!」
「ママ~!見てみて~っ!」
 

という時に、
 
「今日ママ疲れているからちょっと休ませてね。」
 
と、何度も言ってしまっていた事を振り返る。

心がとても痛くなって、
ごめんね。。。
という思いの涙が溢れて止まりませんでした。
 
 
 
そしてすぐ、
『息子だけの為に過ごす一週間』
を決意。
 
 
 
次の日から、行動開始。
 
幼稚園も、途中で迎えに行ったり
もしくはお休みをさせて

1日中ママと一緒。
 

兎に角

彼だけのママに徹する、そんな一週間。
 

 
ずっと膝に抱っこしながら
同じ映画を2回も観たり、
 
カフェで一緒にケーキを食べ、
アイスを食べ、
 
いつもは妹も一緒に行く場所も、
彼だけと行ってずっとべったり。
 
 
 
普段から甘えん坊の息子なので、
6歳になった今でも一緒の部屋で眠り、
寝かしつけではギュっと抱きしめながら
どれだけ愛しているかを言葉でも沢山伝えてきました。
 
 
起きている時も私なりに
彼の事をかまっていたつもりではあったのですが、
 
やはり私の疲れと反比例して、
彼を全面的に甘えさせてあげる態度が下り坂になっていたのでしょう。

 
そしてそれを一番感じていたのは、
張本人の息子だったのだと思います。

 
 
この期間、それを全~部埋めるかのように、
甘える、甘える、甘える!!
 
 
 
「ごめんね、Lちゃんが産まれてから、Tの事を優先しようと思っているのに
待ってもらったりすることがやっぱり多かったよね。」

 
「Tだって甘えたい時に、Lちゃんがママの膝の上に乗ってきたら
いつもLちゃんを乗らせてあげてくれてたね。」

 
 
と、色々な事を伝え、色々な事に感謝し、
 
どれだけ愛しているかを心から伝えまくりました。
 
 
 
 
そしてふと、トロフィーの事を思い出し、
そうだ!と閃いたのは。。。
 
 
 
何かを達成したから与えてあげるトロフィーではなく、
あなたがいる事が、それだけで素晴らしい。
その存在そのものに、祝福をする。
 
そういう気持ちを込めて、
トロフィーを渡そう!
 
 
私と、そしてパパが、
何があってもどこにいても
Tをずっと大きく愛していて、
それは決して小さくなったり無くなったりする事はないという事。

 
その証として、
トロフィーを渡そう!
 
 
 
 
 
 
人は皆、認めてもらいたい生き物。
 
そして特に子供は、すごいねって、えらいねって、
色々な言葉で認められて、褒められて、
一緒に喜んでもらいたい生き物。
 
 
学校や社会では、結果を出せば褒められる。
達成した事を、評価される。

 
そこにただ居るだけでオールAはもらえないし、
テスト勉強は頑張ってしても、肝心のテストで失敗したなら、
それだけが目に見える結果として残される。
 
 
 
だから、
家庭ではただ、
 
「そこに居るだけで、存在しているだけで素晴らしい。
あなたという存在自体が、幸せの宝庫だよ。」
 
という事を伝えたい。
 
 
 
そしてそれを
言葉だけでなく、トロフィーという『形』に載せて与えよう。
 
普通なら『達成』でもらえるトロフィー、
 
こんな与えられ方があってもいいんじゃないかなって。
 
 

 
 
 


 
そして今ではすっかり、彼の目の輝きは
以前のようにキラキラと子供らしいものに戻りました。

 
更には幼稚園で、
ホリデープログラム中の出来事として書いた文章に対して
 
「Achievement Certificate」を貰いました。
(これは、色々な理由をつけて順番に皆がもらえるCertificateです)
 
なんてナイスなタイミング!
 
 
 
達成したことではなく、
存在の素晴らしさに、愛の証として受け取ったトロフィー、

その後に、
それについて書いた文章に対して
『達成』として賞された賞状。
 

 
この、今回のダブルの『認証』が、
彼のハッピーをダブルどころか何倍にもしてくれた事と願っています。
 


子供たちは、親より後に生まれてきた
子供という姿ではあるけれども、

ひとりの人間として、ひとつの魂として
ここに存在しているんだよね。

だから、その存在自体を尊んで、
その存在自体に感謝をしたい。


 
私達を親として選んでくれ、
私たちの子供としての役割を選択して
下りてきてくれた魂に感謝し、
尊重して、大切にして
一緒に過ごしてゆきたい。



子育てというけれど、
お互いの魂の成長の為に家族になった私たち。

与えられた
この一緒に居られる期間を、
共に魂を高めあえるような、
本質的な過ごし方を共有して行けたら・・・。


子育てという域を超え、超越した目を持ちながら
『ママ』を演じてゆく毎日でありたい。。。


そんな思いで、今、これを書いています。

 
ありがとう、ありがとう、ありがとう。
 

 
 

 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿